今週の8月13日から8月17日までの5日間を立秋(りっしゅう)の次候『寒蝉鳴』(ひぐらしなく)と言います。ヒグラシという名前は、日が暮れていく頃に鳴くことから「日を暮れさせるもの」として名付けられました。普段は涼しい朝夕に鳴く蝉ですが、気温が低くなると日中でも鳴くことがあるそうです。俳句では秋の季語で、残暑が夕闇に染まっていくなかで響く、ヒグラシの「カナカナカナ」という鳴き声は、夏の終わりと、本格的な秋の訪れを教えてくれます。
この時期の特徴
・迎え火(むかえび)
盆の時期は地方によって違いがありますが、一般的に月遅れの盆(旧盆)は8月13日から16日までの間に行われることが多いようです。盆入りの8月13日の夕方には、先祖の霊が迷わないように目印として火を焚く迎え火を行います。
・冬瓜(とうがん)
ウリ科の植物で、果肉は95%以上が水分。煮物やスープ、炒め物にしたりして食べます。弱った胃にやさしいさっぱりとした味わいで、利尿効果があるため、薬膳料理などにも使用されます。
・蝉(せみ)
世界に約3000種もいると言われている蝉。そのうちの約30種類が日本に生息しています。一般的に蝉は夏の虫というイメージが強く、俳句などでも夏の季語とされます。しかし、ヒグラシやツクツクボウシなど秋の季語とされている種類もあります。
・五山の送り火(ござんのおくりび)
8月16日、夜の京都五山にが浮かび上がる伝統行事です。この灯は、現世に訪れていた「お精霊」(おしょらい)と呼ばれる先祖の霊を、再びあの世へ送り届ける目印です。東山如意ヶ嶽の「大」という字が有名です。
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